グアムのコケ方2000(新連載書き下し)No.1

大好評「グアムのコケ方」の2000年版。ありんこファンの方だけにこっそりと紹介します。
このページは「ありんこ」でも掲載されております。

 

出発

N氏「伊藤君、ちょっとええか?」

「は、何でしょう?」

「あのなぁ、旅行なんやけど、今回もちょっと僕不参加ということで・・・。」

「?! ・・・そうですかぁ。残念ですねぇ。へへへ。でも今ならキャンセル料かかりますよ」 ・・・アカン、顔ニヤついてまうわ(笑) ラッキーやっ!! N氏が来ーへんくて、初めてコケ方も完成するっちゅーねんっ。

「しゃーないわ。それは、僕払うし。ごめんやでぇ」

「そーですかぁ。。まっ、仕方ないですよね。。ざ、(フフっ)ん(ニヤっ)ねんですねぇぇ。」あかん、顔ゆるみっぱなしや。ここは一つ残念そうな顔しとかな。しんみょうにしとこ。

 

ということで男3人に若い女の子2人。ええ感じやのぉー。

「大嶋君、西川!! パスポート用意しとけ!」 ごきげんさんで声をかけるぼく。

「は〜い!でもパスポート更新って何がいるの?」と西川。

「なに?! パスポートの期限が切れてるんか。・・・・しゃーないなぁ。」

「伊藤さーん、パスポート取るには何がいるんですかぁ?」と大嶋君。

おまえもかぁ!(ブルータスおまえもかフウで)。どいつもこいつも。。。戸籍証と印鑑。」

 

で、ちゃくちゃくと準備を整える。

 

出発10日前

 

「あの・・・・。今からキャンセルってお金かかりますぅ?」と突然大嶋君。

なに?! キャンセルってか。。「あの、ちょっと旦那の仕事の都合で・・・・。」

まぁ、しゃーないわな。新婚サンやし滋賀県に来てまだ間がないし。

ということは何か、4人か・・・・。

 

出発一週間前

 

「あの、いとーサン。。キ、キヤンセルってぇ・・・・・。」と西川。

お、おまえもかーっ!!!

どうやら話によると野獣3匹少女1人というのが、両親からお許しが出ないらしくて・・・・。
そらそやわな。

「でも、もう一人女の子が来てくれたら行けるんですけど。。」

「もうひとりなぁ。。1週間前やでなぁ。」

 

みんなそれぞれに心当たりを探ってみる。 時間のあるヤツは大抵お金がなくて、お金のあるヤツは時間が取れない。よーできたるなぁ。 僕ら、時間はないわお金は無いわ。びんぼーヒマ無しの典型的な生活してるのになぁ。類は友を呼ぶって言うでなぁ。 まったく逆の待遇の友達も持たなアカンなぁ。

 

で、結局小山さん、青木くん、僕の3人に。

一気に行く気が失せる僕たち。正直やのぉ。

何か、みんな女の子いてへんかったらやる気なしなんか(笑)。

 

「おもんないなぁー」と青木くん。

「んーっ。」

「ヤロー3人でワサワサと行くんか?」

「・・・・さぶいなぁ。」

 

 

出発当日

 

「おにぃ、今日何時に出るん?」

「さぁ。何時やろ?? 全然行程表見てないねん」全くやる気ナシの僕。

「ほな、おにぃ、はるかのチケットちょーだいなぁ」

「・・・・ん。。ほれ。」ペロっと3枚渡す。

「・・・・なぁ、なんで3枚なん。帰りの指定券ないで。。

ほんで、乗り継ぎが京都、山科間無いんやけど。。」

知らんがなぁ。うるさい子やなぁ。 旅行会社の子、なんや説明しとったケド、

白目むいてて聞いてなかった。」

「・・・あかんやん。」

「あ、そうそう、フライトの時間も変わったらしいよ。」

「何時なん?」

「・・・・さぁ。」

「さ、さぁって・・・・。終わってるわ、この人っ!!。。なぁ小山さーん!! おにぃ、あんなこと言ーてはるでっ!どーすんの?!」

「フフっ。大丈夫やって。ヘラヘラヘラ。」と、まきがめをしながら僕。

「ほんまかいな?笑てるけどよ。このオッサン。。

「ヘラヘラヘラ・・・・。」

 

「なあなあ、青木く〜ん、何時の電車に乗ったらええのぉ?」もう、青木くんにまかせっぱなし。へへへ。

「5:40にはココ出ましょか」

「んーっ!」

 

 

 

で、出発の時間が近づいてくる。なんかいまいち盛り上がりに欠けるなぁ。。

っていうか面倒やなグアムに行くの・・・・。

「なぁ、ほんまに行くん?」

「・・・・。しゃーないやん。行ったってことにしとく?」と小山サン(あんたもえげつないなぁ)。

 

 

「ほな行きましょか。ボチボチと。」まるで消化するように出発する3人。・・・無言。

 

 

八幡駅のプラットホームで荷物をおろす。「はぁ〜〜〜、しんど。。」

おっ、なんや青木くんはニコニコして電話してはるわ。ええのぉ、彼女のおるヤツは。。

「ごめんなぁ。。」電話を終わってもゆるみ顔の青木君。

「ええで。。なんぼでも。」ちっ! 僕も電話しよ。。

で、心当たりもないので「つばき」に電話する。 一気に顔がニヤける。。。

勢いづいて、さらにいろんな友達に電話をかけまくる。「・・・・・あっ、伊藤ですぅ。え?!、うんうん。これからグアムやねん・・・・。そうやん、でもなぁ、おもんないねん・・・・。」(じゃあ、なんのための電話やねん/笑)

 

「おっ、また電話だよ。。。」いきなり携帯が鳴る。 青木君がニヤっとしてささやく「N氏やったりして。。伊藤くん、修正頼むわーっいうて・・・・/笑」

 

「もしもし、、、、」・・・・・アカン。ほんまにN氏や。シャレになってないって。。「ハイ。今駅にいます。。ハイ。はい。。わかりました。あっ、ハイ小山さん? いますよ。はい。  小山さ〜〜〜んっ!!N氏。」 で、小山サンと代わる。

「ハァー。はぁ。 ・・・・・はぁ。・・・ほな行ってきます。」プチッ 

「なんで僕には代わらんでええんやろ?」と青木君。。フフフ。あんたにはしゃべる事ないらしーで(笑)。

 

そうこうしているうちに予定通り列車が到着。

 

ワサワサと乗り込む。・・・・無言。

 

 

一言もしゃべらんまま京都に到着。そのまま「はるか」のホームへ。てくてく、てくてく。全く無言で消化するだけの足取り。

 

「・・・おにぃ、飲んどく?」

「んーっ。飲もう!」でとりあえずキオスクにてビールとつまみを買い込む。

下がりっぱなしのテンションを、お酒の力を借りてでも上げてみようと努力してみる。。

「さ、さむいなぁーっ」ビールをすすりながらそういう。3人はベンチに小さくなってほそぼそと「ちくわ」をかじる。

「・・・う、うまいなぁ。」ぼそっと小山サン。

「・・・・・・。」 (やっぱり会話には繋がらず/笑)。

これから海外旅行に行くとは、誰が見ても思えない3人組。。

ホームを吹き抜ける冷たい木枯らしに、よく冷えたビールとちくわは見事な無駄な努力だったと気づく。

 

それからしばらくして、はるかがホームに姿を現せた。     


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