夕食はハードロックカフェ

なんか眠いなぁ。夕方の5時か…。みんなまた買物行ってしもてヒマやな。ほんでもよう買物行くなぁ。
あーねむ。寝よ。

 ・・・・・。

 

ハッ、何時や?うわっ、8時廻ってるやん。どないしょ曝睡してた。

絶対電話あっても解らんかったやろな。

「もしかして、おいてけぼり?!」

うわっ、さみし。こらおいてけぼりかもしれんな。あ〜、ハラへったな。どっかでメシ食べよかな。

とりあえずお嬢の部屋に電話してみよ。

「もしもし」おっ、なんや、おるやん。安心安心。

「青木君ら、帰ってきた?」

「知ら〜ん。まだちゃうかな」

「腹へったなぁ」

「うん。」

「ほな、もうちょっと待ってみるわ」

ほれにしても遅いなぁ、もう8:30やで。どこまで行ってんねんろ。ま、いいか。ビールでも飲んでよ。

 ・・・・・・。

突然電話が鳴る

「帰ってきゃーたで!!怒ろな!!」お嬢や。

「なにも、怒らいでも…」

「おつかれ!!どこ行っとたん?」

「Kマートとか。ゴメンな遅なって」と青木君

「いいで。寝てたし。今晩はハードロックカフェでどう?」

「ん。ハラへった…」

「ほな行こか」

で、出発。

お〜、再びハードロックカフェだよ。とりあえず入ってみる。ああ、なんかイヤな予感…。

やっぱりや…。

お嬢、ハードロックカフェグッズに群がる。

・・・・・。

「トモコ、ごはん食べてからでいいやん…」ぼそっとつぶやく藤本さん。彼女は話がわかる。うんうん。

で、しばらく様子を見る。おっ、いさぎいいな。みんなお腹へってるもんな。

さ、上にあがろあがろっ

うーん、アメリカンだね。おおっ、お嬢カメラ取り出してるよ。なんかハズいな。でも、記念やしな。撮っとこか。

さ、何にしよかな。ソフトドリンクは無料になるチケットもってるんやんな。みんな。とりあえずコーラとか。でも、僕はビールな。

「ハーッ うまいわ」で、グアムの感想をそれぞれ話す。

やっと今日のジャングルリバークルーズの話が出来るわ。でも、みんな尋ねてくれへんな…。

「タロフォフォ川行ってきたで…。なっ、小山さんっ」たまりかねて僕から話だす。

「おー、どやった?」

小山さんと目が合う。

「65ドルは高いわ…」

「…。よかった、行かへんで」おいおい。

あっ、もう話題代わってるよ。

もっと聞いてーな。ホレホレ、どんなとこ行ったん?とか、いろいろあるやろ。

あっ、オーダー取りに来た。あかん、みんなもうメニューに興味奪われてる。

ま、いいか。何食べよかな。ハンバーガーがうまそうやね。うんうん。

で、みんな決定。いろんなタイプのハンバーガー。

うまいなぁ、もう、青木君おお喜び。ハンバーガー好きやもんな。それにしてもウマイなぁ。

ハンバーガーは本来コレやね。うんうん。フォークとナイフ使わな食べられへんもん。

おお、このジューシーなハンバーグ…。たまらんねぇ

ビールもうまいし、もうごきげんごきげん。

たまらんね〜

 

グキッ!!

痛っ!!!!!!!

 

い、痛い…。歯がむっちゃ痛い…。なんで突然歯が痛くなんの?うわっ、むっちゃ汗出てきた。

あ痛〜っ!!! 涙出てきた。しゃべれへんわ・・・・。みんな楽しそうに食べてるな。

うわっ、青木君ニコニコしてるよ。幸せそうやな。こっちは地獄やっちゅうねん。

あ〜、痛い。でも気遣われんのもアレやしな・・・。へ、平然を、よ、よ、装おわな・・・。 

ちょっとビールを口に含んでみよ。

痛ーっ!!!!

アカン、アカン逆効果や・・・・・。うわっ、汗むっちゃ出てきたわ。

・・・・・・・。

 

「い、伊藤さん、えらい大人しいやん」谷口君が僕の異変に気付いて話しかけてきた。「顔蒼いで…」

「歯が痛いねん・・・。」

「えーッ!!!!」

「急に痛なってん…。ムッチャ痛い。」

・・・・・・。

 

海外旅行に来て歯が痛くなるほどの凶運の持ち主を、目の当たりにして言葉を失ってはるんやろな。みんな。

こんなにツイてない奴おらんわな…。 マンガみたいな展開やん。

「お茶くれ!!」そう言って小山さんのお茶を奪い取る。

痛っ

でも、ビールよりマシや。・・・みんな言葉失ったままやな。

あっ、ちょっと楽になった気がする!! でも、食べられへんな。せっかくのハンバーガーやのに…。半分も残ってる。

みんな、どうリアクションしていいか解らんのやろな。こんな不幸な人目の前にして。

あかんあかん、この場を和ませな。

「あー、痛かった。だいぶマシになったわ。こりゃもう、酔っぱらって神経マヒさせなアカンな…。ハ、ハハ…。」

 

・・・・・。

 

アカン、みんな止まったままや。痛々しいだけやな、僕。

「ほうよ、飲み飲み!!ハハハ」 うわっ、お嬢、なんか楽しそうやな。

で、ようやく平常モードに。歯も痛いけどけっこう楽になってきたよ。試しにビールを飲んでみる。

おっ、大丈夫やな。ちょっと痛いけど。でも、なんで急に痛くなったんやろ?

「ビールもう1本ください!!」えーい、もうヤケクソや。飲んだろ!!。

で、わきあいあいと盛り上がった食事になったな。うんうん。鳴ってるロックも最高やし(谷口君、青木君、僕は年代別にロックンロール大好き人間) 

えっ、デザートどうするかって?!

僕はいらんわー。(歯も痛いし)

「トモコ、アイスクリーム食べたい!!」

「ほなたのみーな」と青木君。そやな、みんなアイスクリーム好きやもんな…。どこに入るんやろ。女の子は解るけど、青木君、どこに入るねん!!。うわっ、笑ってる。

「ほな、2つたのむで〜」お嬢がこの場をしきる。「バニラとストロベリーな」

 

結局精算は一人17ドル。安いなぁ。

 

 

その晩ホテルにて

あー、歯痛かった。まだ、ちょっと痛いわ。なんでやろ。そう思いながら鏡で見てみる。たしかこの辺の歯やったと思うけど…。指で触ってみる

え?!

洗面所のプラスチックに何か当たって『パラパラパラッ』って音がした…。

歯が砕けて落ちてきたんや!! ち、ちらばってる。うわっ、えらいことなってるわ。どうしょう、むっちゃ痛くなるんやろか…。

「こ、小山さーんっ!!!!」

「何?でかい声出して」

「歯がな、砕けてん。ポロポロって落ちてきた…」

「うそ?!バファリンあげよっか?」(く、砕けたんやで、バファリンなんかでは…。)

「だ、大丈夫。一応神経マヒ薬持ってる。飲んだほうがいいやんな」

「ん。飲み」

「そ、そうする…」 

「おにぃ、痛み止めの薬飲んで、ビール飲んだらアカンで!!」と、小山さん

「そうなん?、もう結構飲んでんで…。ヘッヘッヘ!」

「頭クラクラーッするで」と青木君。

結局その晩、ビールの空き缶は新記録に…

 

 

 

 


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