私はなんとなくBMWに乗っていました。別にそこに意味はありませんでした。基本的に自動車の理屈やこだわりというものからは縁遠い私ですが、昔、偶然にも工業デザイナーをやっており、学生時代は当時には珍しい「トランスポーテーション科」を専攻していたのです。トランスポーテーションとは「移動」「移動手段」「人がモノを使って移動する」という解釈の元勉強していました。ですから、自動車、バイク等は当然の事ながら、車椅子、自転車、ジェットスキーなど全てが対象になっているのです。当時の講師陣は知っておられる方にはよだれが出るくらいのデザイナーで(笑)、オートバイのカワサキZ(後にZ2等が開発され一世を風靡しました。)という単車の開発チームのヘッドデザイナーが講師でした。そして、それから10年という月日が流れ、私は工業デザインを捨て、グラフィックの仕事をしていました。ところがひょんな事から友人のデザイナーが(彼は主に自動車のエアロパーツを手がけている)「伊藤クン、今新しいクルマのエアロ開発プロジェクトが入ってきてるのだが、グラフィックデザイナーとして参加してみないか」という話しが舞い込んできました。正直、自信がありませんでした。もう筆を手放して10年です。クルマ世界からも遠ざかっていました。しかし彼の多忙な生活を見ていると放っておけなく、及ばずながら私で力になれるのならと参加してみる事になりました。彼が鉛筆でデザインイメージラフを描いたものを、リアルに再現し装着した絵を描き起こす・・。まだ自動車も市場には出ていないので自動車からの描き起こしです。これを「レンダリング」と呼びます。そんな繰り返しが幾度となく繰り返されるのです。デザインは良いが構造上ムリが出てくる。。このRはコストがかかりすぎる・・。修正、妥協、そしてそれらのマイナスを全てプラスに結びつける・・・。それから数ヶ月、このプロジェクトは東京、大阪モーターショウで展示、ディーラーのパンフレットにデザインラフ画の掲載、今はこのエアロは各雑誌にて取り上げられビジネスとしても大成功を迎える事ができました。ほんとにいい経験になったと思います。私は車の魅力を忘れて10年・・。ふと自分の愛車BMW E36に目を向けました。・・・コイツをモテモテにしてやろうか!(笑)


□名前/トーテム伊藤 
□職業/インチキデザイナー
□1973.5.31生 
□滋賀県 
□血液/AB(+)

社団法人 日本グラフィックデザイナー協会会員

受賞歴・掲載歴
●1994年/小説「1/4のオルゴール」で優秀作品受賞
●1999年/滋賀県マルチメディアグランプリ・ホームページ部門で特別 賞受賞
●2000年/株式会社ヤマモリ主催ホームページグランプリ地域情報部門にて準優勝獲得
●2001年9月/月刊「モバイルアイ」別冊「iモード情報サイト2000」に掲載
●2001年12月/テレビステーション別冊「iして!ケータイサイトの歩き方 vol.5」に掲載
●2003年/06月-銅版画グループ展出品
●2004年/01月-京都・滋賀情報誌「KEIBUN」に掲載
●2005年/01月-学研カメラと写真マガジン「CAPA」掲載
●2005年/05月-読売新聞朝刊に掲載

著作
「1/4のオルゴールISBN4-88306-216-3 C0093
略歴
●1973年/滋賀県に生まれる
●1994年/大阪デザイナー学院プロダクトデザイン科トランスポーテーション専攻卒業。
●1994年/大阪デザインアットに入社 インダストリアルデザイナーになる。主に携帯電話、ビデオ、TV、など家電製品のデザインを担当。
●1995年/グラフィックデザイナーに転向。「WEST」へ転職。
●1995年/同時期にデザインスタジオ「トーテムポールジャパン」設立
●2002年1月HONDAモビリオ、エアロパーツ開発にグラフィックデザイナーとして参加。レンダリングを担当
●2004年/ファブレスカタログ2004デザイン担当
●2005年/1月-京都デザイン専門学校 ポートフォリオプレゼンテーション講評員
●現在/「トーテムジャパン」代表、「有限会社WEST」「有限会社デザインオフィス 茂」の2社でアートディレクターをつとめる。


これがHONDA-SUU(販売名/モビリオ)のデザインラフ。車両からのかきおこしです。


モーターショウの風景。姉〜ちゃんが邪魔で。。(笑)



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